株式を買うタイミングとして大きく「順張り」と「逆張り」の2種類あります。
「順張り」とは、株価が上昇している最中に新規に買うことです。
「逆張り」とは、株価が下落している最中に新規に買うことです。
私の経験では、逆張りより順張りの方がパフォーマンスは良い傾向にあります。逆張りはナンピン買いの結果、塩漬け株を保有することに繋がり、失敗するパターンに陥る場合があります。
下落相場では突っ込み買いの吹き値売りの短期トレードで稼ぐこともできますが、売買のタイミングが難しいです。
また、逆張りで買った後に株価がさらに下落した場合、思惑が外れてさらに株価が下がるのですから、「ナンピン買い」になります。
しかし、バブル崩壊、ITバブル崩壊、リーマンショックと、過去の日本株の動きをみると、「さすがに売られすぎ」と誰もが思う水準からさらに売り叩かれることも少なくありません。
個人では資金がパンクして塩漬け株になりかねません。
損切り価格を設定して逆張りで買えば大負けは防げますが、株価が下がり切る前に逆張りをスタートさせると、たとえ損切りが実行できても「新規買い→損切り→再び新規買い→再び損切り・・・」というように、悪循環による損失が積みあがってしまいます。
逆張りで新規買いするより、株価の下げ止まりを待ってから順張りで新規買いしたほうが結果的に安く買えることが非常に多いです。
底値買いや押し目買いを狙うとしても、株価の下落途中で買うのは危険です。どこまで下がるのかは誰にも分からないからです。
したがって、例えば底値買いであれば、大きな下落の後で長い下ヒゲをつけた直後や、テクニカル分析で底確認できたところで買い、だましもあるので底割れすれば損切りするようにします。
押し目買いであれば、押し目形成中は手を出さず、押し目底と思われる安値付近で買い、安値を割り込んだら損切りするようにします。
底値買いや押し目買いであっても、あくまでも「順張り」を心がけるようにすべきです。
もちろん順張りで買った場合も、株価が安値から何倍も上昇した後の天井付近や、急上昇後の長い上ヒゲ出現直後などで買えば、適切に損切りをしないと大損する可能性はあります。
買わないポイントとして、以下の点には注意しておくことです。
・少なくとも株価の下落途中では買わない
・株価が上昇トレンドの途中でも大きく上昇してしまったものは買わない
・天井形成が疑われる株価チャートが出現したら買わない
もしこれらの状況で買うとしても損切りをしっかりと実行することが重要です。