株価暴落の先行指標と言われているのは、ラッセル2000で小型株を集めた株式指数です。
このラッセル2000の動きが直近の日本株の動きとよく似て、きな臭い感じがします。
小型株の会社は、大型株の会社よりも倒産確率が高く、不況になる前に倒産してしまう場合があります。
さらに、大企業からの下請けの会社も多く、景気が後退する前に大企業からの注文が減って、業績が悪くなることが多いです。
大型株は、時価総額が高い(株数多い)ため業績が悪化して下落したとしても半値まで下がることはあまりありません。
しかし、小型株の場合は、時価総額が小さい(株数少ない)ため、流動性が低く下落するときは、大幅に下落します。
小型株は、景気の影響を受けやすく、景気敏感株と言えますので、株価が暴落する場合は、暴落の前にすでに小型株は下落していて、暴落の先行指標として役立つというわけです。
2008年のリーマンショック時は、株価のピークが約1年前だったことはよく知られています。
その時、ラッセル2000は、2007年7月にピークを付けており、NYダウは、それより約3ヶ月遅れの2007年10月にピークを付けています。
この時ラッセル2000は前回の高値を超えていませんので、ここがピークかもしれないと推測することが可能となります
ラッセル2000の直近の高値がどこになるかと見つけて、NYダウやS&P500の高値を比べ、NYダウなどの高値のときにラッセル2000が下落している場合、NYダウの高値はそれ以上上がらないことがほとんどで、そこから下落していきます。
いつか暴落はやってきますので、高値の時期をラッセル2000とNYダウで比べてみて、ずれていた場合は下落に備えたほうがよいです。